どの場面にも喜びがある

病院には、毎日ケガや病気で苦しい思いをしている人が多く来院します。肉体的な苦しみは同時に心にも暗い影を落とし、人から笑顔を奪ってしまうでしょう。診察や治療を直接行うのは医師であっても、患者の心のケアまでできるのは看護師の喜びといえます。限られた診察時間の中では、医師に細かい質問や不安な気持ちを聞いてもらうのは難しいものです。そんな時、一番頼りにされるのはすぐそばにいる看護師です。

診察が終わった後に不安を聞いてもらったり、辛さを緩和するような対処法を教わったりと、看護師は医師とはまた違う観点から患者をフォローできます。そんな時に心から感謝の言葉をもらえるのは、患者の気持ちに寄り添った看護師の喜びといえるでしょう。

看護師になるためには一通りのカリキュラムに沿って学び、資格を得る必要がありますが、仕事をしながらさらに勉強することも大切です。職場では、毎日さまざまな症状の患者を目にすることになりますが、その都度浮かんできた疑問について調べたり、先輩に質問したりすることで知識を増やせます。そうすることで、患者と向き合った時に的確なアドバイスができ、日々スキルアップを図っていけるのも喜びの1つといえます。

また、目の前の患者の言葉にしっかり耳を傾ける態度は、コミュニケーション能力をさらに高めることになるでしょう。病状についてうまく説明できない患者に対しての観察能が高まることで、隠れた病気やケガに気付けるようになるのも喜びの1つです。